前回は正答率の低い問題について紹介しましたが、
今回は正答率の高い科目について紹介してみます。
各科目別の平均正答率にみてみると、
小型船舶操縦士の心得・遵守事項(問1~問12)約94%
交通の方法(問13~問26)約81%
運航(問27~問50)約80%
小型船舶操縦士の心得・遵守事項(問1~問12)の正答率が非常に高いことがわかります。
問10「小型船舶の免許制度」(正答率87%)・問11「小型船舶の検査及び登録制度」(正答率82%)の2問以外は一般常識では?という問題も多く出題されるので、あまり勉強しなくても点数がとれる科目ではないでしょうか。最初の科目がやさしいので、教科書や問題集の最初の部分だけをチラっと見て、簡単だと思い込んでしまわないように気をつけなければなりません。
一般科目50問(1・2級小型船舶操縦士共通科目)
出題番号により出題内容は決まっています。
例えば 問10 なら「小型船舶の免許制度」
問46 なら「天気図の見方」 など
その中には正答率が高い問題と低い問題があります。
JMRA(財団法人 日本海洋レジャー安全振興協会)が発表した近畿で実施された平成27年4月~10月の試験では下記2問の正答率が60%台と低くなっています。
問35「灯台・灯略記」
海図に記載される各灯台の光り方の記号について出題されます。Iso=等明暗光 Oc=単明暗光 の区別等が出来ない(憶えられていない)方が多いようです。
問48「潮汐・潮流の基礎知識」
潮の満ち引きや、それに伴う潮流について出題されます。どうして満潮や干潮になるのか(月と太陽の引力と地球の位置関係等)がイメージできない方が多いようです。
満点を目指す方は正答率の低い問題もしっかりと勉強する必要がありますが、合格基準を満たすためであれば敢て正答率の低い問題は捨てるというのも方法です。
ただ、問35「灯台・灯略記」については覚えてしまえば(当スクールが使用している教科書ならA4半ページ)、確実に1問正解することができるので捨ててしまうのはもったいないところではあります。
次回は正答率の高い科目についてお伝えします。
沿岸小型船舶は沿海区域内の本州、北海道、四国及び九州並びにこれらに附属する島の各海岸から5海里以内の水域と平水区域に限定された水域を航行することができます。沿海区域内において海岸から対岸までが10海里以内の水域(それぞれの海岸から5海里以内の水域が重なる水域)を航行することができます。
し・か・し・・・・
水上オートバイは、出航した海岸から沖合2海里を超える航行は出来ませんので、対岸までが2海里を超える地点への航行は出来ません。ですので海岸から沖合3海里にある沿海区域の離島まで可搬型小型船舶の水上オートバイでは航行することは出来ません。