2級小型船舶操縦士で航行できる範囲は海の場合原則岸から5海里(約9.2キロメートル)ですが、それに加え「平水区域」を航行することが出来ます。
「平水区域」とは湖、火わ及び港内の水域並びに次に掲げる水域をいう。この場合において、港の区域は、港則法に基づく港の区域の定めのあるものにつては、その区域とする。ただし、これと異なる区域を告示で定めたときは、その区域とする。
例
和歌山県駒埼から同県灯明埼まで引いた線及び陸岸により囲まれた水域
和歌山県宮崎ノ鼻から同県田倉埼から二百三十六度二千メートルの地点まで引いた線、同地点から兵庫県淡路島生石鼻まで引いた線、同島江埼灯台から三百三十度に引いた線及び陸岸により囲まれた水域
兵庫県加古川口左岸突端から同県加島東端まで引いた線、同島東端から香川県小豆島大角鼻灯台まで引いた線、同灯台から同県馬ケ鼻まで引いた線、愛媛県忽那山から山口県平郡島南東端から百八十度二千メートルの地点まで引いた線、同地点から同県八島洲埼まで引いた線、同島鉾埼から同県祝島鳥帽子鼻まで引いた線、同島西端から同県尾島西端まで引いた線、同島西端から同県野島南端まで引いた線、同島西端から同県三田尻中関港築地東防波堤南灯台から百三十七度五千二百メートルの地点まで引いた線、同地点から同県丸尾埼まで引いた線及び陸岸により囲まれた水域
等々
第五管区海上保安本部様のホームページに解りやすい図解がありますのでご紹介します。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN5/siryouko/monosiri/arekore/heisui.htm
学科講習を受けずに送られた教材を使い自分で勉強するコースを選びましが、その問題集からたくさん同じ問題が本番の試験に出てきたので学科試験は安心して解くことができました。
実技試験は実技講習の際に受けた模擬実技試験のまま同じ場所同じボートでの試験でしたので、ガチガチに緊張することなく無難にこなすことができました。
当スクールではボート免許教材研究会(当スクールも入会し問題集作製・編集等に携わっています)作製の小型船舶操縦士一般科目・上級科目問題集を利用しています。
これらの問題集は過去の国家試験学科問題を収集し作製しています。
小型船舶操縦士国家試験の学科試験問題は出題番号により出題内容が決まっています。例えば一般科目(1級・2級共通科目)の問10番は「小型船舶の免許制度」、問15番は「横切り船(2隻の動力船どうしが互いの針路を横切り衝突のおそれがある場合)」、問37は「海図図式(陸における地図記号の海版)、問46番は「天気図の見方」についてがそれぞれ必ず出題されます。合格する為にはこの問題集の前半にある模擬試験に挑戦し、正解できなかった出題番号を後半にある出題番号別にまとめている部分を勉強すると効率的です。上級科目(1級受験の場合)の例えば問51~53番は「海図作図問題」、問59番は「ディーゼル・ガソリンエンジンの基本」について必ず出題されます。上級科目は合格基準が14問中10問正解しなければい(4問しか間違えられない)ので一冊全て仕上げていかなければ安心できません。とは言っても一般科目問題集が114ページあるのに対して上級科目問題集は44ページとボリュームは少な目です。新規(2級や特殊をお持ちでない方)で1級船舶操縦士免許にチャレンジする方は全部で64問題(一般科目50問+上級科目14問)と勉強内容が盛り沢山ですが、上級科目にややウェイトを置くよう勉強するのがオススメかと思われます。
これらの問題集や教本等の教材は当スクール窓口(大阪府大阪市淀川区西中島)にサンプルを置いていますので、アタックコース?かレギュラーコース?、1級ボート免許?か2級ボート免許?、と迷っている方は是非ご覧頂き難易度、勉強量等の参考にご利用下さい。
1級2級船舶操縦士実技試験の安全確認について
「最初の発進」「後進」「離岸」を開始する前には、船尾(プロペラ)付近に人や障害物がないか、船尾(プロペラ)付近が見える位置まで移動して安全を確認する必要があります。
「プロペラ付近よし」で周囲の確認までをしたわけではありませんので、その後の前後左右安全確認も忘れてしまわないように気をつけなければなりません。
またプロペラ付近よしは上記3回必要なのですが、次の場合に勘違いされる方が多いので注意が必要です。
人命救助の必要に応じてボートフック等の準備をする際に船尾付近まで行く際・着岸時に係留作業準備の為に船尾付近まで行く際
ついついプロペラ付近の場面と間違えてしまいます。そうすると、あれ?もう3回目?プロペラ付近よしはこれでおしまい?。
と混乱してしまいますので、「最初の発進」「後進」「離岸」を開始する前の3回としっかりおぼえておきましょう。