1級小型船舶操縦士学科試験(上級科目)に3問題(問51~問63)海図作図が出題されます。
三角定規の使い方に慣れる必要は全ての問題にありますが、それぞれの解法テクニック(ポイント)を紹介します。
問51は航海計画について出題されます。
注意点と必要な知識は
コンパスローズ(コンパス図)は磁針方位目盛りのみを使用すること。
針路に対して目標を右舷正横・左舷正横に見る地点を求められること。
緯度(○○°○○.○′N)、経度(○○○°○○.○′E)、を読めること。
デバイダーでの距離測定する際に、必ず緯度尺で行うこと。
全行程と速力から所要時間を割り出せること。
例)全行程42海里、速力12ノットの場合
42海里÷12ノット=3.5時間=3時間30分
問52船位の測定について出題されます。
注意点と必要な知識は
コンパスローズ(コンパス図)は磁針方位目盛りのみを使用すること※真方位目盛りを使用するのは問53のみ。
コンパス方位は磁針方位に修正してから作図すること。
例)コンパス方位068°自差5°E→磁針方位073°
コンパス方位225°自差6°W→磁針方位219°
問題文に自差が記されていない場合はトランシット(重視線)を利用し自差を求められること。
レーダーの相対方位指示を利用する場合
船の磁針方位にレーダーの相対方位を加算し、船から物標の方位を求められること。
解答する際、緯度のみ、または経度のみで見当をつけないこと。
問33海流がある場合の航法
51・52と違い、コンパスローズの真方位も使用する(海流の流行のみ)。
言葉の意味(違い)を理解する、船の磁針路と実航磁針路、速力(対水速力)と実航速力(対地速力)
経過時間に注意して作図し、例)10時に航行を開始し、正午に船位を測定した。海流の流速(ノット)で解答する際には単純にデバイダーで距離を測るのではなく1時間あらりの海里数にすること。
方位を解答する際には、船の磁針路・実行磁針路の場合は磁針方位目盛りで、海流の流行(真方位)の場合は真方位目盛りで測定する。※せっかく正しく作図出来ているのにこの段階でミスしてしまうケースが多い。磁針方位と真方位を測定する際に間違えた場合の数値が選択肢にある場合が多いので要注意。
本日1月6日より平成29年営業を開始いたしました。
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