学科試験問題の正解は学科試験終了後、各会場で掲載されます。
受験される方が提出するのは解答用紙(マークシート)のみです。
問題用紙に選択した答えをわかるようにしておけば、当日会場にて自己採点することが可能です。
合格基準を理解していれば、当日のうちに結果がわかります。
万が一不合格の場合、自己採点で間違えた問題番号を集中的に勉強するための貴重な資料にもなります。
通常の試験の流れだと、その後に実技試験が控えていますので、落ち込まなない為にも見ないという方もいます。
確かに、結果が変わるわけではないので実技試験の準備(実技テキストで内容を再確認)に時間を費やすのが良かもしれません。
モヤモヤした気持ちで実技試験を受けたくない、ハッキリさせて気分を切り替えて実技試験を受けたいという方もいます。
ただ、当然正式な合格発表ではありませんので、不合格と思っていたのに・・・ということもあったりします。
関係法令の改正により平成30年2月1日より
全ての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用が義務化されます。
従来は12歳未満の小児、水上バイクの乗船者、一人乗り漁船で漁労に従事する者には着用義務がありました。
乗船者にライフジャケットを着用させなかった船長(小型船舶操縦士)には、違反点数2点が付され、再教育講習を受講しなければなりません。
違反点数が累積して行政処分基準に達すると、最大で6か月以内の免許停止となります。なお、再教育講習を受講した方は2点の減点となります。
ライフジャケットを着用していれば、生存率は2倍になるという統計がでています。
自動車のシートベルトの後部座席着用義務があることを知らない方も多いようですが、
高速道路のみならず一般道でも義務付けられています。未着用者の死亡率は着用者の22倍だそうです。
今ではあたりまえの原付バイクのヘルメット着用も、義務化されたのは30年ほど前、それまでは着用義務がなかったんですね。
さらにその10年ほど前までは原付のみならず、バイク全般にヘルメット着用義務がなかったんですね。
安全のために改正されて、それが時代とともにそれが当たり前になっていくんですね。
小型船舶国家試験合格発表をインターネットで確認しようとすると
学科試験合格発表と実技試験合格発表とは別に「総合合格発表」というものがあります。
総合合格発表は(身体検査)学科試験・実技試験ともに合格(または合格済)であり、合格証明書が交付される方の受験番号が表示されます。
せっかくだからドキドキ楽しみながら学科試験・実技試験それぞれの合格発表を確認したい方は
学科試験合格発表→実技試験合格発表と確認していくのが良いでしょう。学科試験にも実技試験にも合格していれば総合発表にも必ず番号があるハズです。
手っ取り早く確認したい方は
総合合格発表を確認し、ご自分の受験番号があればそれで全て合格していることがわかります。
総合合格発表に番号がない場合は、学科試験または実技試験、もしくはその両方が不合格になっているハズです。
その後学科試験合格発表または実技試験合格発表と確認していけば、総合発表に番号がない原因がわかります。
学科試験または実技試験どちらかだけ再受験された方は学科試験合格発表または実技試験合格発表をみても総合合格発表をみても結果は同じです。
ステップアップ等で学科試験だけを受験された方は学科試験合格発表または総合合格発表をみても結果は同じです。
合格された方の番号だけが表示されますので、当然ですが欠席された方の番号は出ません。
1.受験票は必ず試験場に持参して下さい。
2.試験開始時刻に遅れた場合、受験できないことがあります。
3.試験時間中次のいずれかに該当する場合は、退場もしくは下船させられ又は処分されることがあります。
●試験員の指示に従わないとき。
●不正行為があると認められたとき。
●受験者の心身の状態が受験に適さないと試験員が認めたとき。
《身体検査》
4.試験当日視力検査を受験する方で眼鏡が必要な方は、必ずご持参ください。検査は片眼ずつ行い、視力0.5以上(矯正可)が必要となります。
5.欠席・不合格の場合、学科試験及び実技試験は受験できません。
《学科試験》
6.鉛筆、消しゴムその他必要な物(一級は三角定規、ディバイダ、コンパス)は各自で持参してください。
7.計算・通信等特殊機能のある機器は使用できません。携帯電話は音が鳴らない状態で収納してください。
8.試験時間中の喫煙及び飲食は禁止します。
9.試験場では静粛にし、私語は慎んでください。
10.試験開始後30分間は試験場から退出することはできません。また、退出した時点で試験は終了となりますので、所用は済ませて試験に臨んでください。
11.試験時間中は、試験員の許可を受けずに試験場に出入りしてはいけません。
12.試験時間中、質問がある場合は手をあげてください。ただし、試験問題の内容に関する質問にはお答えできません。
13.筆記試験問題は、試験終了後、持ち帰ることができます。
《実技試験》
14.靴はすべりにくいものを準備してください。服装は、雨や波しぶきで濡れてもよいもの、特殊小型試験は落水を想定して準備してください。
15.試験員の強化を得ないで試験用船舶に乗降してはいけません。
1・2級、特殊小型船舶操縦士学科試験の「交通の方法(科目名)」の出題範囲である港則法の一部改正により、
これまで使われてきた「雑種船」という名称が「汽艇等」と変更されました。
それに伴い、現在(本年4月以降)は学科試験問題も名称が「汽艇等」で出題されています。
学科試験会場で試験開始前に試験員からの簡単な説明がされていますが、内容について詳しい説明はありません。
ただ、難しいことはありません。「汽艇等」という文言が出てくれば「水上バイクやモーターボート」をイメージし、
「汽艇等以外の船舶」という文言が出てくれば「タンカーやフェリー」をイメージできるようにしておけばバッチリです。
「汽艇等」と「汽艇等以外の船舶」が出会った場合、必ず「汽艇等」が避けなければならないということさえ憶えておけば点数が取れる問題が良く出題されます。
港から出る入るの関係であっても「必ず」です。
一般法である海上衝突予防法より、特別法である港則法が優先されるので、追い越す追い越されるの関係であっても「必ず」です。
法律の文言がややこしい場合、イメージしやすい優しい文言に置き換えると分かり易くなり場合が多いです。
資格としては1級の方が上であるので、1級を取得すれば2級で可能なことは全てできるのですが、
「1級の方が良いですよ」とは軽くオススメすることができません。
それは、学科試験問題の出題範囲や難易度の違いがあるからです(実技試験内容は全く共通です)。
2級の場合50問ですが、1級の場合14問増えます(海図作図問題等)。
「どれくらい難しいの?、普通に勉強したらいける?」等のご質問をよく受けるのですが、大変難しい質問です。
勉強を楽しめる方もいますし、とにかく勉強ってのが嫌いって方もいますので・・・
一番分かり易いのは、最近1級や2級を取得したお知り合いの方に直接聞けるのであれば
「あ~、俺でも簡単やって感じたから、君やったら余裕なんちゃうか?」とか
「俺でも難しかったんやから、お前やったら無理ちゃうか?」など、の参考意見だと思います。
実際に受講された方も
「こんなに簡単なんやったら2級じゃなくて、最初っから1級受験すれば良かった」
「こんなに難しいのなら1級じゃなくて、2級にしとけば良かった」など、ご意見もバラバラです。
例えばもうすでにボートは購入済みの方など船舶免許証を確実に早く取得されたい方には、まずは2級を取得することをオススメします。
その後やはり1級が欲しいとなった場合、じっくりと上級科目だけを学習し1級にステップアップすることができます。
上級科目だけに集中することができるのもあり、合格率はいきなり一級を受験される方より高くなっています。
ただ、2度試験会場に足を運ばないといけないのが面倒ですし、最初から1級を取得するよりも費用がかかります。
やはり・・・、キッパリどちらがオススメとは言えません。
「たった××円しか変わらないのなら1級にするわ」のように、料金の違いだけで判断せずに、勉強量が倍ほど増えることもご検討材料にして下さい。